REVIEWyo

夜明けのロボット イライジャ・ベイリ4

アイザック・アシモフ 小尾芙佐訳 ハヤカワ

地球の「鋼鉄都市」での史上初の宇宙人殺し事件、「裸の太陽」を臨む惑星ソラリアでの殖民史上初の人殺し事件、そして遂に、惑星オーロラで、 史上初のロボット殺し事件が発生した!殺されたロボットは、ベイリのパートナーロボットのダニール・オリヴォーの量産タイプ第一号であり、犯人はダニールの生みの親、ファストルフ博士でしかありえなかった。博士は言う、ダニールタイプの人間といっていいヒューマンフォームロボットを三原則の矛盾に追い込みメンタルフリーズアウトに至らしめ殺すことの出来るロボット工学者は、全宇宙の中に一人しかいない。それは私である。だが私は殺ってないのだ! かくして、親地球派の博士を救うべく、宇宙人事件、ソラリア事件、鏡像事件を見事に解決した、ニューヨーク市警C−7級刑事、イライジャ・ベイリは、2年振りに宇宙に旅立つことになった。だが、惑星オーロラで一民間人として捜査するベリイの前に、惑星ソラリアで出会った、オルガスムスの追求に命を賭ける、想像を絶した色情女が現れた!なんてこった!! アシモフはもうネタ切れと私は罵ってやる。アンフェアである。確かに伏線はあるが、真犯人が判る奴は、よほどの非常識のパープーである。そして、もっとも面白いと思われるトリックを、最後まで説明しなかった!いい加減にしろ、このタコ!!これでもミステリか?SFミステリの第一人者はアシモフでなく、E・D・ホックであると叫んでやる!ファストルフ博士より、スーザン・キャルヴィン博士の方が、遥かに賢いことがよく判る一冊であった。ロボット三原則ものは、キャルヴィンシリーズだけ読めばよかったと思う。(河村)

SF書評目次に戻る

トップページに戻る 1