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「星のオルフェ」バーサーカー5

フレッド・セイバーヘーゲン 浅倉 久志 他訳 早川文庫

・微笑 ・圧力 ・アンコールアペイロンの消滅 ・機械の誤算 ・テンプル発光体事件 ・星のオルフェ ・スマッシャー ・ゲーム ・心の翼 一番面白かったのはもちろん「ゲーム」である。 チェスの名人が開発したコンピュータ通信SFシミュレーションマルチプレイヤーズゲームのプレイヤーを バーサーカーは殺してしまい、バーサーカーは殺人を誤魔化す為に人間達とプレイするはめになるのである。 当然プレイヤーの中にバーサーカーがゲームに参加していることに気付く奴が出てきて、 バーサーカーを倒して終わるわけであるが、 ディスプレイに表示されるユニットの移動と戦闘のみでバーサーカーと判るのだが、 チェスや将棋では絶対に無理で、マルチプレイヤーズシミュレーションゲームであるからこそ、 バーサーカーだと見破ることができたという素晴らしい話である。 この話を読んで、シミュレーションゲームの持つ無限の可能性に驚嘆し、 将棋やチェスが如何につまんねえゲームであるかに目覚めなさい。 この小説内ゲームはタイトル通りに単に「ゲーム」という名称で銀河中でブームになっているという設定だが、 最初からシミュレーションゲームにのめりこまずに、名人になるほどチェスの思考に汚染されたアーパーが創ったゲームが面白いとは思えないが、 バーサーカーの世界の歴史では、この「ゲーム」の前に、ウォーゲームやRPGの概念に気付く者はなく、 H・G・ウェルズもチャールズ・ロバーツもジェームズ・ダニケンも産れなかった世界なのであろう


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